2008年03月12日

取り残されている・・

acfb4688.JPG本を買うのはもっぱらamazonの昨今、捜し物があって久しぶりに渋谷HMVにあったハズのABCへ行ったら、、、無い!!洋服屋になっとる。
それでは、と、ブックファーストへ。すると、こちらも無い! ビルごと改装中(駅前の旭屋書店跡に移動していました。あ、知ってました?失礼)

調べてみたら、どちらも昨年秋に閉店していたのですね・・・。

その後パルコブックセンターへ。こちらは健在でした。

んで、予定外の買い物。
『coyote』は柴田元幸さん特集。

ブラッドベリの最新短編集『猫のパジャマ』
カバーに耳がついてます!「カバーの耳を立てて読んでください」というラブリーさに思わず購入。

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話は変わりますが、今週から週1回×4ヶ月の着付け教室に通い始めました。
月曜日の午前中という時間帯を選んだので生徒5人のクラスという贅沢な環境。他の生徒さんが見るからに上品な若奥様風なのは、やはりこの時間帯ならではでしょうねぇ。
お稽古ごとというのは久しぶりですが、日常とかけ離れていて楽しいっス。仕事とか日常のわずらわしさを一瞬忘れますね。


  

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2007年12月06日

今年も「このミス」の季節

ccc601a0.jpg1位はジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』でした。

ディーヴァーは『ボーン・コレクター』が気に入らなかったので以来読んでいないです。何が気に入らないかと言うと、犯人×ライムの戦いで常にライムが勝利するってところ。話しの流れから考えて死すべき人は、ちゃんと殺そうよ。まぁ、巧いっちゃ巧い。人気があるのは理解できるけど。

個人的に今年印象に残ったのは『市民ヴィンス』ジェス・ウォルター、『殺しのグレイテスト・ヒッツ』ロバート・J・ランディーン編、、、位かな。それらも別に特別という程でもなかったし。。。

そんな中、最近読んだ2冊は良かったです。

『KIZUー傷ー』ギリアン・フリン
母親との確執から飛び出して来た故郷に、連続殺人事件の取材の為に戻る羽目になった新聞記者カミル。事件の真相を探るうちに封印した過去が蘇り・・・

いろんな意味で痛い話し。昔はこういう女性らしい小説って嫌いだったんだけど、今は素直にその痛みを受け入れられるのは年をとったからか。

歩きながら頭の中でとりとめのない事を考えてる時みたいな文体が心地よいっす。英国推理作家協会賞の最優秀新人賞と最優秀スリラー賞を同時受賞したデビュー作。


『正当なる狂気』ジェイムジ・クラムリー
クラムリー12年ぶりの、私立探偵C.W.シュグルーもの最新作。

これは凄かったです。久しぶりにハードボイルド小説の醍醐味を味わったス。死体満載、狂人のオンパレード、裏切りとサバイバル、そして哀愁。
さすが大御所クラムリー!  
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2007年11月02日

最近買ったCD&本

234b5178.jpg『R.E.M. LIVE』R.E.M.
2005年のダブリン公演を収録したR.E.M初のライブアルバム。CD×2+DVDの3枚組。ファンは買いです、勿論!
ただ、ライブ映像はちょっと凝り過ぎというか、もうちょっと落ち着いてステージ自体を見せてほしいなぁ。例えば「オレンジ・クラッシュ」で拡声器を手にしたマイケル・スタイプって、それはもうファンにとっては一つの大きなクライマックスなワケで、顔面とかギターの手許より、マイケルのシルエット全体を捉えるべきじゃないかなぁ。

『PARADES』EFTERKLANG
アンダーワールドのカール・ハイドがプッシュするデンマークのアコースティック・エレクトロニカバンド。最近エレクトロ系が好きなんです。

『LOVE IS SIMPLE』AKRON/FAMILY
ブルックリンのフリーフォークバンド。店頭でかかっていたのが気に入って。やっぱネットばかりじゃイカン。マウスを離せ!町に出よ!

『また会う日まで(上)(下)』
ジョン・アーヴィングの新作長編小説!待ってました!!

『ESQUIRE 12月号』〜文学は世界を旅する〜
楽しいです。もっともっと本が読みたくなる。
新訳『オン・ザ・ロード』の翻訳者青山南氏の記事、〜「オン・ザ・ロード」追走〜。たまりません。ああ、旅に出たい!あと15才若ければ、、
ブルース・チャトウィンの『パタゴニア』は昔読んだのに内容を忘れてしまった・・。けどひとつだけ忘れられない一節がありました。


「人生はいつだって刺激的、最後のひと呼吸まで生きるにふさわしい」



  
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2007年07月11日

悪い夢

6187631d.jpgジャック・ケッチャム祭中につき処女作『オフシーズン』を読む。
内容はオフシーズンの避暑地に都会からやってきた男女6人と地元食人族との壮絶バトル。

面白かったが少し現実離れしているので先に読んだ2作の方が好きかな。とは言え本作は16世紀にスコットランドで実際にあったソニー・ビーン事件を下敷きにしているとか。ソニー・ビーンの一族には1500人が食われているんだと。マジかよ。

前半読んで寝たらその夜、部屋に潜む殺人鬼におびえる夢を見た。気分わるぅ〜。

翌日読んだ後半部分には更にグロい人肉レシピが登場。おまけにスカパーで『0:34 レイジ 34 フン』(監督:クリストファー・スミス、出演:フランカ・ポテンテ)という、終電後のロンドン地下鉄構内を舞台にしたスプラッター(かな?)ホラーを観てしまった・・。

ビビりながら就寝したがその夜に見たのはどこかに飲みに行く夢だった。

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それにしても今日のイチローは美しかったなぁ。
私の中でイチローは野球という範疇を超えてもはや「神」です。  
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2007年07月04日

最近の3冊

1e00fa35.jpg『隣の家の少女』『ロード・キル』の2冊を読んで今更ながらジャック・ケッチャムにハマリ中。

スティーヴン・キングが絶賛しジム・トンプスンと比べられる、アメリカ中西部的サイコヤローの話し。

ストーリーはシンプルだけど、その分ありそうな気がするというか、認めたくないがこの手のサイコって何となくわかる気がする。絶対やらないけどね、面倒だから。
特にクライマックス時のリズム感にはドキドキさせられます。上手い!

その他、最近読んだ中ではニューヨークに住むコリア系アメリカ人を主人公にしたスキ・キム著『通訳/インタープリター』がかなり良かったス。読み終わって唖然とするくらい独りぼっちな感覚が残った。力作!
  
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2007年01月08日

『あなたに不利な証拠として』

8698654a.jpgmixiの方には書いていたのですが、こちらは長らく放置してしまいました。
今さらながら、あけましておめでとうございます。

さて、『あなたに不利な証拠として』ローリー・リン・ドラモンド著/駒月雅子訳 です。

5人の女性制服警官がそれぞれ登場する10篇の短編集。「このミス」1位に選ばれた同作ですが、これは良かった。かなり好みの作品でした。

事件の通報があった時最初に到着するのが彼女たちパトロール警官。故にまず死体から始まるタフでワイルドな刑事を主人公とした多くのミステリーと違って現場がホットなんスよね、進行中の家庭内暴力とか交通事故現場とか。その辺の表現にリアリティがあって(作者自身が5年間市警に勤めた事があるらしい)、ミステリー分野での面白さも充分あります。

更に、登場人物たちの心の揺れを細やかに描いた普通小説の趣もあり。レベッカ・ブラウン著『体の贈り物』とか、映画だとロドリゴ・ガルシア 監督の『彼女を見ればわかること』のような、「開いた窓の前で立ち止まらないように(ジョン・アーヴィング)」、感情の波を押さえて日常生活をなんとかやり過ごして行こうとする女性の描き方が良いです。

次回作も期待。
  
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2006年10月13日

最近読んだミステリー本2冊

650e8580.jpg『真夜中の青い彼方』ジョナサン・キング著/芹澤恵訳 文春文庫
「マイクル・コナリー絶賛!正統派ハードボイルド」との謳い文句に惹かれて購入。

確かにこれは文体やストーリーが笑っちゃうくらいマイクル・コナリーであり、ローレンス・ブロックであり、ジョナサン・ケラーマン、或いはディック・フランシス。けど、スタイルだけで全然中身がないんだよなぁ。好きだから読んじゃうけどね。ヒマ潰し本ですな。

ただ、物語の舞台となっているフロリダ南部の大湿地帯「エヴァーグレイズ」の描写は興味深いです。アメリカにもこんなところがあるのねぇ、と思っていたら丁度「マイアミ・バイス」でこのエヴァーグレイズを舞台にしたエピソードが放映された!


『血の協会(上)(下)』マイケル・グルーバー著/田口俊樹訳
こちらは翻訳が田口さんだったので購入。

なかなか面白かったすよ。舞台はマイアミとアフリカのスーダン。虐待、レイプ、麻薬・武器密輸ビジネス、宗教、奉仕、石油、テロリスト・・・盛り沢山です。ミステリーの世界も社会情勢の変化とともに変わって行くっスね。謎解き系じゃないので純粋なミステリー・ファンにはダメかもです。

この作品の中に「サンテリア」というキューバの黒人が信仰している宗教が出てきます。このサンテリアの雷神像である「シャンゴ」ってのがまた、読んだ直後「マイアミ・バイス」に登場。

どちらもフロリダ、マイノリティーでヒットする項目なんでしょうが、あまりのグッドタイミングにちょっと驚いたス。タイミングと言えば2、3日前「パタリロ」を全巻そろえようかと家族会議(?)で話題になったんだけど、そしたらあまみさんがブログで「パタリロ」の話をしてるじゃないスか!繋がってますね〜。

さて、次ぎは実に久しぶりのエルロイの新作『獣どもの街』を読む予定。  
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2006年08月22日

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

fad4df4c.jpg『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ著/土屋政雄訳

優秀な「介護人」キャシー・Hが一人称で語る青春の日々と残酷な運命の物語。

カズオ・イシグロの作品ってのはまず作家としての能力の高さに感嘆せずにはいられないス。作品を「読む事」自体に喜びを感じるんだなぁ。

さて、内容については社会問題としてのアプローチもチラッと考えたけど敢えてスルー。作者の意図とは違うかもしれないけど、非常に個人的な受け止め方をしたので、かなり胸に迫りました。

萩尾望都著『ポーの一族』でアランが言うところの「創るものもなく 生み出すものもなく うつるつぎの世代にたくす遺産もなく 長いときをなぜこうして生きているのか」そんな疑問。

近年はとにかく何事においてもリアリティを感じないんですね、私。んで、「記憶」というあやふやで、厳密には誰とも共有できないものだけがただただ澱のようにたまってゆくワケで。『ブレード・ランナー』でルドガー・ハウアーが最後に言った「全ての瞬間は時が来れば失われる、雨の中の涙のように。」なんていう台詞が読んでいる間中何度も去来しました。

『わたしを離さないで』を読んでいない人にはナンノコトヤラ?だと思うけど、この作品は「ネタバレ禁止」だと思うので。
  
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2006年07月28日

70年代、 危機と差別

6a433f80.jpg仕事関係の人に借りたので読んでます「カムイ伝」。子供の頃TVで見ただけだったので仲間から追われる忍者の話だと思っていたんですが、原作は人間の尊厳について描かれた作品なんスね。読み応えあります。

ただ、アニメの方も暗くて怖かった印象あり。思えばあの頃の作品ってなんか暗かった。ウルトラマン、仮面ライダー、キカイダー、デビルマン、人々は困った事があると彼らの助けを期待するくせに食事には招こうとしないだろうなぁ、だって彼らは異形だから。極めつけは早く人間になりたい「妖怪人間ベム・ベラ・ベロ」や「どろろと百鬼丸」。ヒーローは常に孤独で報われない。

昭和ノスタルジーみたいなのが流行りだけど、70年代はなんだか重苦しかった気がする。石油危機、核の脅威、公害とそれが生み出した公害病、日本赤軍、ロッキード事件、小野田さん、はだしのゲン、アメリカンニューシネマ、タワーリングインフェルノ、ウエストワールド、日本沈没、、、70年代は60年代のツケを払うことを強いられた時代で子供向けのTV番組にもそれは反映されていたような。インドの山奥で修業した「レインボーマン」とかメチャ怖かった。インフレで、ある日突然お金が紙屑になるエピソードとかさ。

自分が無力であると日々思い知らされ、怯え、毎晩祈ってた、それが私のローティーン時代だったかも。暗い子供だねぇ。  
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2006年07月19日

『僕はマゼランと旅した』

d65f8f36.jpg『僕はマゼランと旅した』スチュアート・ダイベック著/柴田元幸訳/白水社

シカゴを舞台にした11編からなる連作短篇小説で、図書館で借りたんだけど読み終わって改めて買うことにしました。何度でも読み返したい作品。

前作の『シカゴ育ち』も素晴らしかったけど、それがさらに熟成された感じで、もしかしたらどこかゴツゴツとした前作の方が好きな人もいるかもしれないけど、私はこちらの方が好きです。

本文中にもダイベックが一節を引用しているけど、これはケルアックであり、ギンズバーグでもあるように思えます。詩人なんですね、この人は。

「あのころ、ほかにいったい何人が、実はひそかに、自分自身にも秘密で泣いているのに、祈るふりをしたことだろう?あるいは何人が、空しい涙の代わりに祈ったことだろう?あるいはまた、自分が忘れてしまったものをめぐって泣くべきだったと思うがゆえ、こののち忘れるであろうものをめぐって泣きつづけるべきだと思うがゆえに、祈る。(中略)子供が祈るやり方で、あたかも願い事を唱えるかのように、あたかも熱い涙が荒々しい冷たい心に縞模様を刻んでゆくかのように祈られた祈り。神のすべての青い男の子たちのための祈り。(本文より)」
  
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