『エイトメン・アウト』(監督・脚本:ジョン・セイルズ、出演:チャーリー・シーン、ジョン・キューザック他)
アメリカ・メジャーリーグ史上最悪のスキャンダル、1919年のワールドシリーズにおける八百長事件「ブラックソックス事件」を描いた映画。
ツライ・・。観ていてツラすぎる映画でした。この事件はいわば「全盛期の長嶋茂雄や王貞治ら8選手が、日本シリーズで八百長試合を行い球界を永久追放された」ようなものなんスから。
映画はセンチメンタルになり過ぎず、かなり堅い作りで、選手達が八百長に荷担してしまう経緯が実にスムーズに理解できます。当時の球場や賭博場など美術も落ち着いていて良いし、映像がキリッとしています。
それと、男性達の着ているスーツがみんな体に合っていてステキ。
但し、あの有名なセリフ「嘘だと言ってよ、ジョー」の使い方がイマイチだったなぁ。シューレス・ジョーじゃなくて、バック・ウィーバーに重点を置いていたからか。つーか、あのセリフ実はフィクションらしいが。
ところでこの映画、監督はジョン・セイルズだったんスね!
ジョン・セイルズと言えば(テイストはまるっきり違うけど)ジャームッシュ等と共に80年代、期待していたインディーズ系監督ですが最近聞かないスね。