2007年11月27日

今月の歌舞伎座

1b40219a.jpg25日(日)は「夜の部」千秋楽を見に歌舞伎座へ。
演目は

一、宮島のだんまり(一幕)
二、仮名手本忠臣蔵〜九段目 山科閑居〜(一幕)
三、土蜘(つちぐも)
四、三人吉三巴白浪 〜大川端庚申塚の場〜(一幕)

この中で一番面白かったのが「土蜘」で、内容はカンタンに言うと源頼光の妖怪土蜘蛛退治ス。

歌舞伎には「能」舞台を一般大衆向けに、派手で分かり易くしたものが色々あるんだけど、「土蜘」もそのパターン。能仕立ての舞踊劇となっとります。

スリリングな長唄にタイトでスピーディな展開、音もなく花道から現れる僧侶(実は土蜘の精)菊五郎の不気味さ、土蜘蛛の手から飛び出すモンキー・マジックな(スパイダーマンな、と、言うべきか・・)糸のスペクタクル。菊五郎は声がいいね。いや、ホント楽しかった。

ところで、ワタクシ恥ずかしながらこの「土蜘」の意味するところを知らなかったんだけど、「土蜘」とは七世紀末に大和朝廷に抵抗し、抑圧された先住民の蔑称なんだと。

我を知らずや 其の昔
葛城山に年経りし 土蜘の精魂なり
此の日の本に天照らす 伊勢の神風吹かざらば
我が眷族の蜘蛛群がり 六十余州へ巣を張りて
疾くに魔界となさんもの


天皇め、お前らがいなけりゃオレらが繁栄していたのに。虐殺の恨みを思い知れ〜!と抑圧された民の怨念が呪詛を唱えるワケですね。

最終的には退治されちゃう土蜘蛛だけど、頼光よりも断然カッコイイ。
ダークサイド万歳!ルーク・スカイウォーカーよりダース・ベイダーの方がセクシィなのだ。


(写真はワタクシ。真っ赤な道行は母が若い頃よく着ていたもの。好きだったので貰って嬉しや。しかし、袖丈が着物と合っていない!ダサっ!)


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