2006年09月09日

映画版「マイアミ・バイス」、最高にクーーーーーーーーールッ!

6fa3cca8.jpgまぶぜさんのブログを読んでいてもたってもいられなくなり、昨日『マイアミ・バイス』http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/uip/miamivice/観てきました。

ストーリーは、、、まぁどうでもいいです。そして、テレビ版とはまっったくの別物でしたが全然問題ナシです。

最初は、ハンドカメラでの接写にイライラ。カメラが近すぎる映像は意味的なもの云々を超えて身体的苦痛を伴うので「マイッタナ〜」と思っていたんだけど、途中からはハンパじゃない緊張感にずっと固まって観ていたので、それどころじゃなかったス。

TV版の魅力である気の利いたジョークなんかは削ぎ落とされ、映画版は徹底的にクールでハード。ヒップホップなんですね。そこにはある種の「様式美」があって、高性能の銃器、高速艇、小型飛行機等をあたりまえのように無駄なく使いこなすその仕草にクラクラするほど魅了されました。そんで、ひとつ間違えば即死につながるというギリギリな感じが表情にも良く出ているんス。

つまりそこが別れ目。

できるだけ多くの火薬を使い、モノを壊して、爽快な爆発と滑らかなアクションを求めるタイプか、或いは、銃を構えた時の音や犯罪組織との交渉に於ける緊迫感、乗り物の使い方など「様式美」を求めるタイプなのか。

後者のタイプには10点満点の素晴らしくクールな映画。前者には欲求不満の残る映画かも。

そしてコン・リーはステキだった。彼女の涙、あそこまで切羽詰まった事はないけど、とっても良く判って泣けてきたス。

いつもなら映画館から出ると現実とのギャップを感じるんだけど、昨日はレイトショウだったので終わって外に出たら深夜12時。飲食店は店じまい直後で、昼間の熱気をわずかに残しつつもヒッソリと無機質に佇む現代社会に於ける欲望の象徴とも言える六本木ヒルズを後にして、六本木通りを自転車で走っていると当然脳内BGMは「マイアミバイス」。最高に気持ちよのよい夜でした。





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