仕事関係の人に借りたので読んでます「カムイ伝」。子供の頃TVで見ただけだったので仲間から追われる忍者の話だと思っていたんですが、原作は人間の尊厳について描かれた作品なんスね。読み応えあります。
ただ、アニメの方も暗くて怖かった印象あり。思えばあの頃の作品ってなんか暗かった。ウルトラマン、仮面ライダー、キカイダー、デビルマン、人々は困った事があると彼らの助けを期待するくせに食事には招こうとしないだろうなぁ、だって彼らは異形だから。極めつけは早く人間になりたい「妖怪人間ベム・ベラ・ベロ」や「どろろと百鬼丸」。ヒーローは常に孤独で報われない。
昭和ノスタルジーみたいなのが流行りだけど、70年代はなんだか重苦しかった気がする。石油危機、核の脅威、公害とそれが生み出した公害病、日本赤軍、ロッキード事件、小野田さん、はだしのゲン、アメリカンニューシネマ、タワーリングインフェルノ、ウエストワールド、日本沈没、、、70年代は60年代のツケを払うことを強いられた時代で子供向けのTV番組にもそれは反映されていたような。インドの山奥で修業した「レインボーマン」とかメチャ怖かった。インフレで、ある日突然お金が紙屑になるエピソードとかさ。
自分が無力であると日々思い知らされ、怯え、毎晩祈ってた、それが私のローティーン時代だったかも。暗い子供だねぇ。