2005年08月24日

イジワルって好き?

b531802b.jpgamazonからオススメのメールが来た。「英国の鬼才ダン・ローズ新刊『小さな白い車』」

ダン・ローズ、誰だっけ?と一瞬考えて思い出しましたよ2003年に刊行された『ティモレオン〜
センチメンタルジャーニー〜』(ダン・ローズ/著 金原瑞人・石田文子/訳)の人ですね。

かつてイギリスではちょっと名の売れた作曲家だったコウクロフトは、ある事件がきっかけで落ちぶれて、今はイタリアの田舎で愛犬のティモレオン・ヴィエッタと隠居暮らし。ティモレオンは雑種だけど、少女の瞳のように愛らしい目を持っていて誰からも愛される犬だ。
一人と一匹の暮らしはある日紛れ込んできた「ボスニア人」青年によって変化して行く・・。

ダン・ローズは1972年生まれのイギリス人で、この作品もイギリスらしいイジワルさに満ちた世界でありながらも、センチメンタルでもある、なかなか面白い小説です。あまり説明するとネタバレになっちゃうので、作品の一節を引用。

ボスニア人は歩きまわって写真をみた。壁のまんなかにある大きな写真には、
コウクロフトらしき人物がポール・マッカートニーとしゃべっているところが写っている。
「マッカートニーだ」ボスニア人はいった。
「そう」
「ウィングスの」
「そうだよ」
「おれはウィングスはきらいだ」ボスニア人はそういって、調子っぱずれの
小さな声で、皮肉っぽく口ずさんだ。「ウィー・アー・セイリング・・・」
「そう、それはウィングスの曲だね。」
「くだらない曲だ」ボスニア人は軽蔑したように唇をゆがめた。「やつと友達なのか?」
「ああ、素敵な人だよ」

特に犬好きの方に読んで頂きたいッスね。

え?ホントに読むの?苦情は一切受け付けませんよ、念のため。





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この記事へのコメント
黒猫さんからレンタルして読みました。
ぷぷぷ、と笑ったり、にやりとほくそ笑んだり、
はらはらしたり、涙したり・・・という小説でした。
かなり好きですね、この手の小説。色んな意味でイジワルで。
ネタバレしちゃうと面白くないよね、きっと。
Posted by 則猫 at 2005年08月25日 19:30
>則猫さん
新刊の方も面白そうじゃない?

「失恋したヴェロニクは、酔った勢いでパリのトンネルを車でとばす。翌朝目覚めると、ガレージに停めた車には接触の跡、テレビではダイアナ妃の訃報が流れて……英国の異端児がタブーに挑んだ、キュートで不条理な証拠隠滅物語。(出版社コメント)」

Posted by 黒猫クロマティ at 2005年08月25日 20:10