麦わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙は もう消えた
それでも待ってる 夏休み
(作詞・作曲・歌 吉田拓郎)
今日からお盆休みと言う方も多いのでは?夏休み。いい響きだな〜。何故だか甘酸っぱいのは子供の頃の記憶が甦るからでしょうか。
そんなそのものズバリを歌った冒頭『夏休み』は1972年にリリースされた吉田拓郎のアルバム『元気です』に収録されています。
『元気です』を初めて聞いたのは私が中学生の頃。後追い世代の私には拓郎って言うと『落陽』とか『人間なんて』とか、或いはストレートに世の中を批判したデビュー曲『イメージの詩』などの印象があって、『元気です』は当時「地味なアルバム」という位置づけだったのです。
けど、大人になってから改めて聞いたら、こんなに素晴らしいアルバムだったのかとショックを受けました。地味なんじゃなくてタイトなんですよね。ムダがない。アルバム全体が完璧にひとつの世界を形作っているんです。
参加ミュージシャンも石川鷹彦、松任谷正隆、林立夫、後藤次利、等ガチッと固めてて、特に石川鷹彦のギターはサイコーです。
『リンゴ』での石川鷹彦と拓郎のギターが奏でるハードなリズムなんか凄いっすよ。
そう言えば今年拓郎とかぐや姫で「つま恋ライブ」の再現を行うってニュースを聞きました。「つま恋ライブ」とは1975年につま恋多目的広場に5万人を集めて行われた伝説のオールナイトコンサートなのです。これでラストに延々と歌われる『人間なんて』はタマラン!
ジャック・ジョンソンだ、コールドプレイだと言っていても、所詮は吉田拓郎かよ。お里がしれるとはこの事ッスね。