2007年02月13日

二月大歌舞伎 その1

76427bd8.jpg昨日は「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」の前半部分(「大序」「三段目」「四段目」「道行」)」を観に歌舞伎座「昼の部」へ。

みなさんご存じの「忠臣蔵」では吉良上野介による浅野内匠頭への嫌がらせが刃傷の理由となっていますが、「仮名手本忠臣蔵」では高師直(つまり吉良上野介)はそもそも桃井若狭之助(別の勅使饗応役)に対して含む所があったという設定です。

これに危険を感じた若狭之助の家老が莫大な賄賂を師直へ贈った為、師直は若狭之助に詫びを入れ、その腹いせを塩冶判官(つまり浅野内匠頭)に向けます。

更に、言い寄っていた塩冶判官の妻・顔世御前にもフラれて頭にきた師直は塩冶判官に罵詈雑言を浴びせかけるんス。最初はそんな悪態をこらえていた塩冶判官ですが遂に堪えかねて刃傷へ。

この部分、「忠臣蔵」では度重なる吉良のイジメに対して遂に内匠頭がブチ切れるのは自然なんだけど、「仮名手本」では何故師直が突然自分を攻撃するのか塩冶判官にはサッパリ心当たりがないワケで、そこから急に刃傷に及ぶってのに何となく納得いかなかったなぁ。こういう演じ方なのかしら。

確かに「鮒侍!」とメチャクチャなじられてたし、武士は自分の落ち度で恥をかいたら切腹、他人に恥をかかされたらその相手を切らなきゃならないワケですが・・。富十郎の師直が憎々しいと言うよりはバカみたいだったからか、菊五郎の塩冶判官に激情を感じられなかったからか。いつか他のキャストでも観てみたいッス。

大星由良之介(つまり大石内蔵助)は「昼の部」が幸四郎で「夜の部」が吉右衛門。七段目「祇園一力茶屋の場」の大星はぜひ吉右衛門か仁左衛門で観たかったので楽しみ。この続き、「夜の部」は15日に観に行く予定。
  

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2007年02月06日

『あるいは裏切りという名の犬』という日本題はちょっと恥ずかしくないですか?

fe93d398.jpg『あるいは裏切りという名の犬(04)』監督:オリヴィエ・マルシャル/出演:ダニエル・オートゥイユ 、ジェラール・ドパルデュー

原題は『オルフェーヴル河岸36番地』つまりパリ警視庁の事。

警視でありライバル同士であるレオ(ダニエル・オートゥイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)。その頃頻発していた凶悪な連続現金輸送車強奪事件を解決した方が次期長官の座を得ることになっていたのだが・・。

雨で濡れた夜の路面が印象的。メルヴィルの『サムライ』『いぬ』などを思い出すフレンチ・ノワール的暗さと、『男たちの挽歌』的香港ノワールの男臭さを併せ持つ、雰囲気たっぷりの作品でした。これが実話に基づいているとは恐ろしいね。

普段アメリカの警察ドラマを散々見ているので、パリ警視庁の建物や内部の装飾品、アルファロメオとプジョー、警察葬で流れる葬送行進曲、刑務所などその文化の違いがなかなか興味深かったス。

ただ、全編絶え間なく流れ続けるそれっぽいBGMはどおよ?ウルサイし疲れる。

この映画はデ・ニーロ製作でのリメイク権をハリウッドが取得しているらしいが、それってハマリ過ぎ!ダニエル・オートゥイユ、時々デ・ニーロと錯覚したもんw

それと、後からキャストを見て「ふ〜ん」と思ったのが娼婦役のミレーヌ・ドモンジョ!『悲しみよこんにちは』が57年の作品だからなぁ。歳をとられました・・。

  
Posted by mogimami at 22:55Comments(0)TrackBack(0)