2005年09月28日

ゲージュツの秋ってやつですか

b4f665f0.jpg今日28日から12月18日まで山下ふ頭の倉庫をメイン会場に、国内外より約80名のアーティストを招いて『第2回横浜トリエンナーレ』が行われます。テーマは「アートサーカス -日常からの跳躍-」。

ディレクターの川俣正氏曰く「展覧会オープン後においても何かが常に同時進行している場所として展覧会場を位置づけ、そしてそれらの総体として展覧会というものを考えていこうというもの。」

会期中は映画の上映やワークショップ、ギャラリー・トークなどイベントもあるようですし、楽しそうですね。中華料理や山下公園でのデートのついでに是非。

今月号の「美術手帖」では特集が組まれていて、会場のMAPやアーティストの紹介、東京・横浜の美術館MAPなども掲載されています。

【本文とは関係ない連絡事項】
cafenoirさん!リニューアルされてから、記事の部分にバックの模様がきていて、ブログが読めませ〜ん!

  

Posted by mogimami at 09:10Comments(8)TrackBack(0)

2005年09月16日

星に願いも金次第

dbd15d88.jpg家電量販店の新聞折り込み広告を見てその存在を知りました。

「家庭用星空投影機『ホームスター』」
約1万個の星数とリアルな星空を実現。世界初の光学式家庭用プラネタリウム。
メーカー希望小売価格20,790円(税込み)

共同開発者が「世界で最も先進的なプラネタリウム」としてギネスの認定を受けた、違いの分かる男・大平貴之氏って事はそれなりのモノなんでしょう。

コレってもしかして有名なの?ちょっと欲しい。てか、結構マジで欲しいです。

  
Posted by mogimami at 13:29Comments(9)TrackBack(0)

2005年09月15日

コシ・シケレリ・アフリカ

fe23778b.jpg写真は実家で荷物整理をしていて出てきた『アシナマリ』のチラシ。
この作品は89年に渋谷パルコにあった300席程の劇場で観た南アフリカの音楽劇です。「アシナマリ」とは「We have no money」の意。当時南アではアパルトヘイト政策に伴い黒人居住区への強制退去が日常的に行われていました。作者であるムボゲニ・ンゲマも政府によって住居を破壊され、行くあてもなく路上を彷徨ったひとり。

その頃黒人居住区の家賃値上げ反対運動に取り組んでいた弁護士、ムジーゼ・デューベが叫んだ言葉が「アシナマリ!」だったのです。(デューベは自宅の玄関前でめった切りにされ殺された。)

劇の内容は南アフリカの牢獄を舞台とし、5人の囚人が何故服役する事になったかをセリフ、ダンス、歌によって表現したもの。セットもなにもない舞台に5人の役者が出てくるだけのシンプルな作品なのですが、躍動的で力強くてユーモラスな風刺が散りばめられた素晴らしい舞台でした。

思わず笑ってしまうアパルトヘイト政策に伴う政府の行動なんだけど、それを大真面目にやってるんですよとバカバカしさを浮き彫りにする手法が効果的で、クライマックスの「アシナマリ〜」と魂の底から絞り出すような叫びには、胸をわしづかみにするような迫力がありました。そして歌がまたイイ!ポール・サイモンの『グレイスランド』(86年)に参加して注目を集めたコーラスグループ、レディスミス・ブラック・マンバーゾとかの雰囲気ですね。

結局、アパルトヘイト政策は90年代に入って撤廃され、94年の全人種参加による総選挙で勝利したANC(アフリカ民族会議)のネルソン・マンデラ議長が大統領に就任しました。しかし相変わらず白人と有色人種の間では貧富の差が激しく失業率は30%を超えており、殆どが黒人。エイズが大流行し犯罪率も高い。南アもまた他のアフリカ諸国と同様に今も苦しみ続けています。



  
Posted by mogimami at 08:56Comments(0)TrackBack(0)

2005年09月12日

マイケル・スタイプも昔は髪フサフサだった・・

c4391323.jpg実家が引越をする事になったので週末自分の荷物を片づけに行きました。
と、言っても私は3年位しか住んでいない家なので、たいした量じゃなかったんだけど。

結局殆ど捨てる事にして、持って帰って来たのは昔行ったライブのパンフと貴重?と思われる数本のヴィデオテープのみ。
ライブや映画のパンフっていつからかバカらしくて買わなくなったけど、こうやって久しぶりに見ると資料的な意味では買っておいても良いのかなぁと思ったりもします。

けど、特に外タレのコンサート・パンフは読むところは全然無いし、写真も出来合の素材から引っ張って来ただけだし、レイアウトもダサいし、ボッタクリだよね!最近は違うのかな?

  
Posted by mogimami at 19:25Comments(8)TrackBack(0)

2005年09月07日

だって細面の美男子が好きなんだもん

afad707c.JPG『座頭市』シリーズって今まで1作しか観たことがない。
何となく敬遠していたのですよ、あの男臭を。そこらへんの男よか映画や本の趣味はよっぽど男らしいのではと思う黒猫だけど、所詮は女でござんす。キャラに女として惚れるかどうかが別れ目でして、カッコイイけど市(いち)には惚れないんだなー。

『座頭市血笑旅(64年)』(監督: 三隅研次 出演:勝新太郎 、高千穂ひづる)を観たのは、たまたま日本映画専門CHにチューニングしたら始まったから。三隅研次の作品でもあるし。

ストーリーは、自分と間違えて殺された女性の赤ん坊を父親の許に届けるべく、座頭市が旅をする話し。と、聞いただけで結末は想像つくし、実際想像通りなんだけど、シンプルな中に何とも言えない情感を描けるのはやっぱり才能ですね。

市の、赤ん坊を可愛いがってなにくれとなく世話を焼く姿と、襲ってくる敵を斬る鋭い仕込杖捌きの対比がイイ。そして何より映像の美しさ!ダイナミックな構図とシットリとして美しい色使い。まるで絵画です。観ている間中シアワセでした。

日本映画専門CHでは23日(祝)「24時間まるごと『座頭市』」。やっぱり市には惚れないけど、三隅研次監督作品は絶対観なくちゃと今更ながらに思った黒猫でした。遅い?


  
Posted by mogimami at 15:49Comments(12)TrackBack(0)

2005年09月05日

現代音楽の行き着くところは民族音楽なのか

e36e2b3d.jpg『炎のジプシーブラスー地図にない村から』(監督・脚本:ラルフ・マルシャレック、出演・音楽/ファンファーレ・チォカリーア)をCSで観ました。

ルーマニアにある人口400人足らずの小さなロマ族の村から生まれたブラス・バンド「ファンファーレ・チォカリーア」を追ったドキュメンタリー。
彼らの音楽はエミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』等にも用いられていますが、特長は超高速の演奏。兎に角盛り上がらずにはいられない高揚感のある音楽です。彼らが世に出るきっかけは、良い音楽を求めて放浪していたドイツ人音楽プロデューサーとの出会いで、彼とその仲間は結局ロマの女性と結婚するんですけど、これには同じくロマの音楽を求めて旅する男の話であるトニー・ガトリフの『ガッジョ・ディーロ』を思い出しました。

公開当時見損ねてしまって残念に思っていたので凄く楽しみにしていたんだけど、意外と期待した程じゃなかったなぁ。ワールドツアー、村の生活、ドイツ人プロデューサーとロマ族の交わりと言う3つの話がブツ切れで行ったり来たりするのでちょっと乗り切れなかったのかも。それぞれをもう少しじっくり撮して欲しかったス。特に演奏が中途半端なのは如何なモノか。因みに一番良いステージ・シーンは東京でのライブでした。10月には再来日して今度は日本各地を回るようなので、この辺の音楽に興味ある方は要チェックです。

  
Posted by mogimami at 18:12Comments(4)TrackBack(0)

2005年09月01日

黒猫自らを語る

075f0444.jpg俳優や製作者の養成所であるニューヨークの「アクターズ・スタジオ」。そこで学ぶ学生たちの前で様々な映画人にインタビューする番組『アクターズ・スタジオ・インタビュー』は主にNHKで放送されていますが、不定期なので見逃すことが多くて残念。先日この『アクターズ・スタジオ・インタビュー』の10周年記念番組ってのがあって観たんですけど、凄く面白かったです。

この番組では新作映画のプロモーション・インタビューやなんかと全然違って、俳優個人の資質みたいなものが浮き彫りになるんですよね。それは冷静で知的なインタビュアーであるジェームズ・リプトン氏の実力に負うところも大きいけど、なんと言っても同じ道を志す若者たちに何かを伝えたいっていう思いが映画人達を素直にさせるのだと思う。

この番組の最後に必ずなされる10の質問に私も答えてみようかな。

1.好きな言葉:信念
2.嫌いな言葉:落胆
3.胸躍るのは?:ライブで客電が落ちる瞬間
4.うんざりするのは?:店員がひっきりなしに「いらっしゃいませ〜!」と叫び続けるコンビニ
5.好きな音:蜩の声
6.嫌いな音:「この勝ち馬投票券は的中していません」
7.好きな悪態:唐変木のコンコンチキ!(言った事ないけど)
8.就いてみたい職業:曼陀羅絵とか古代の壁画をコツコツ修復する仕事
9.絶対に就きたくない職業:悪徳リフォーム業者
10.天国が存在するならそこで神に何と言われたい?:市川雷蔵のファン?趣味いいじゃん。

(写真はジェームズ・カーン。「ジェームズ・カーン自らを語る」は9月8日午後3:00〜BS2で放映)  
Posted by mogimami at 23:00Comments(9)TrackBack(0)