2005年07月29日

なんでもカレーにすればいいのかい?

60c0faea.jpgサバカレー?

で、買ってみた。


レトルト・カレーにサバ缶がブチ込んであるだけのシロモノでした。サバ臭い。
後で聞いたらガッツ石松が考案者で今流行りなんだってよ則猫さん、知ってた?一応教えておく。

そのサバカレーをつまみにビールを飲みながら、図書館の予約リストがやっとこさ回ってきた「半島を出よ(上)(下)」(村上龍著)を上巻半分位まで読みました。
村上龍の新作を読むのって「イン ザ・ミソスープ」以来なんですけど(古っ!)、相変わらずの村上龍節です。それがどうにも使い古された表現のような、現実とのリンクもなにやら安っぽいような、彼の中で消化しきれて無いような。そんな気がしたり、しなかったり・・。

いやいや。まだ物語は始まったばかりで、これから盛り上がって行くのでしょう。なんせ私の後にも100人近く待ってるようなので、早く読まねば。

サバカレーの方はこれで230円くらいしたかな?もう買わない。これなら普通のレトルトカレー食べた方がいいもん。

  

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2005年07月28日

短編とは思えない、充実した映画

adec0c38.jpg『なつかしの顔(41年)』(監督・脚本:成瀬巳喜男 出演:花井蘭子、小高たかし、馬野都留子)

時は戦時中で日米開戦前、農家に暮らす母親と出征した兄の嫁、次男の小学生である弘二の物語。
ある日弘二はひっかかった模型飛行機を取ろうとして木から転落、足に軽いケガをして家で寝込む。ちょうどその日、彼等の家からは少し離れた町の映画館でニュース映画が上映され、その映画に戦地にいる兄が映っているとの噂を耳にする・・・。

たった36分の短い映画なんですけど凄く良くて、観ながらしみじみと暖かいものが胸に広がるのを感じる作品でした。空には戦闘機らしきものが飛び(音だけ)、田圃の脇を兵隊が行進する姿に、これから始まる悲惨な戦争を予感させながらも同時に、いつも通りの人々の暮らしがそこにはあって、みんながお互いをごくごく当たり前に思いやる。その姿が美しいんです。

セリフは少ないんですけど、映像からいろんな想いが伝わってくる素晴らしい作品で、DVD化されてないのがとても残念です。

  
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2005年07月27日

もう何も獲得できないときにも、なにかを失うことはできる(J.L.ゴダール)

8a690deb.jpg先日カルアルさんから教えて頂いたのですが、今秋『愛の世紀』以来3年ぶりにゴダールの新作『アワーミュージック』が公開されますね。
公式HPを読むとどうやらヘヴィな内容のようですがとても楽しみです。前売り買いに行こうっと。

東京では「日比谷シャンテシネ」で公開されるようですが、シャンテってできた当時はよく行ったけど、最近は全くご無沙汰。一番印象に残っているのは『ベルリン・天使の詩』を観た事かなぁ。

最初に行った時は混んでいて入場できず、下の映画館でやっていたポール・ニューマン・リメイクの『ガラスの動物園』を観てお茶を濁し、日を改めて仕事サボって観に行ったのでした。懐かしき思い出です。

  
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2005年07月26日

頭上で爆弾が炸裂していても、愛の営みは止められない

ad21f3fb.jpg『ライフ・イズ・ミラクル』(監督/脚本/制作/音楽:エミール・クストリッツァ)

舞台はボスニアがユーゴスラビアから独立した1992年、セルビアとの国境近くの村。紛争前夜の首都サラエボでは銃声がとどろいているけど、元オペラ歌手の妻、サッカー選手を目指す息子と3人で暮らすセルビア人技師ルカには遠い出来事。

ところが戦争が始まり、徴兵されたルカの息子が捕虜になってしまう。息子が心配で気が気じゃないルカのもとに、ある日人質交換要員として連れてこられたのは若いムスリム人女性で、彼女とルカは恋に落ち・・。

親子3人で暮す前半と、ムスリム女性が絡んでくる後半の2部構成みたいになっていて、個人的には後半ちょっと失速したかなという気がします。物語の主張を考えると重要な部分なんですけど。

ただ、『アンダーグラウンド』ほど凄いインパクトはなかったけど、クストリッツァ独特のリズムやユーモア、そして音楽は健在。終始ゴキゲンなジプシー音楽を披露するのは監督自身も参加する「ノースモーキング・オーケストラ」。

ボスニア紛争の概要などを改めて見直してみると、その痛ましい事実に打ちのめされます。そんな母国の哀しみを抱えながらも尚、笑いと希望と人間に対する愛情を表現し続けるクストリッツァの凄みが映画に血と肉を与えているのかも。「生きることが愛おしい」と素直に思わせる作品でした。

あと「ノアの箱舟?」なんて思わず考えちゃうような、村の動物たちがサイコー!
  
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2005年07月25日

強さの持つ美しさ

3eadc6a1.jpg7月2日から開催された自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」は、昨日(24日)コルベイユからパリまでの最終ステージが行われ、今大会での引退を表明しているランス・アームストロング(33)が前人未踏の総合7連覇を達成して幕を閉じました。毎日帰宅後はスカパーでレースを観る日々だったので、なんか脱力感。

ランスは第8ステージで一度獲得したマイヨ・ジョーヌ(個人総合1位の選手が着る黄色いジャージ)を第9ステージでフォイクトに一度譲りましたが、第10ステージで再び獲得。以降一度も他の選手に譲ることなく最終ゴールを迎えました。

ホントは今大会でライバル選手がランスに引導を渡すって言う展開を期待していたんですけど、ランスと彼のチームであるディスカバリーチャンネルは終始安定した強さを見せ、他者に付け入る隙を与えなかったです。引退が決まったレースであれだけのモチベーションを保てるなんて並の精神力じゃないですね。来年はもうツールに彼の姿を見ることはないんだと思うと感慨深いものがありました。(おまけ:写真中は私の愛車。)

話変わって大相撲名古屋場所。朝青龍が5連覇を達成しましたね。私は相撲にはあまり興味が無いんですけど、ふてぶてしい若き横綱朝青龍の事は好きです。「強くなりたい。もっともっと強くなりたい。」と言うあの貪欲さにゾクゾクします。負けた琴欧州のこの世の終わりみたく落胆した顔も印象的で、来場所は東京だから一度大相撲を観に行こうかと思わせました。

  
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2005年07月21日

森田童子じゃなくて

096240b9.jpgフジTVお得意の昼ドラ。今は雛形あきこ主演で『契約結婚』っつーのをやってるらしいです。ドラマ自体には興味も無いし見る気もないけど原作は石川達三の『僕たちの失敗』なんですね。

原作は若い二人が3年契約で別居してお互いの生活を犯すことなく結婚生活をスタートするのだが、やがて・・という話しで、昭和36年の新聞小説として発表されたものです。

私はこの小説好きなんです。当時としては世界が核の脅威にさらされたり、凄いスピードで社会が変わって行く中、未来に希望を持てなくなった若者が新しいモラルを模索した小説。という捉え方だったと思うのですが、今はなんでもアリな世の中なのでその辺の意味合いは確かに薄れています。

けど、この主人公みたく自分の中に絶対的な規範があって、それを守って行こうとすれば孤独に耐えなくちゃならないって言うのは、いつの時代も同じなんじゃないかと思うんです。ジャニス・ジョプリンも「自由とは失うものが何も無いと言う事」と歌ってるし。

「僕はひとりぼっちだ。ひとりぼっちであることが、しんしんと胸にしみた。
-----------僕は無茶苦茶に酒をのんだ。それからまたオートバイに乗って、80キロ以上の速力でぶっ飛ばした。酔いが廻ってきて、一瞬、僕は眼をつぶった。そしてなにかに衝突した。僕のからだは宙に投げ飛ばされた。・・・しまった、と僕は思った。同時に僕はどこかの家の生垣を越えて、茂った植え込みの中へ頭から飛び込んだ。五つ六つのかすりきず。左のひじ脱臼。はッは!・・・僕はまだ死なない。(「僕たちの失敗」より)」

昼ドラの方はお色気も交えたドロドロな愛憎劇だそうで、原作とは違う世界だと思いますけど。


  
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2005年07月20日

心に残る名セリフは?

810afd7a.jpg先日紹介したAFI(American Film Institute)ですけど、6月に「アメリカ映画名台詞ベスト100」と言うのも発表しています。

1位は「Frankly, my dear, I don't give a damn.(俺には関係ない)」『風と共に去りぬ』。
■ビビアン・リーに愛想を尽かして家を出て行くクラーク・ゲーブルが「私はこれからどうしたらいいの?」とすがるビビアンに対して言い放つ台詞です。
え?『風と共に去りぬ』なら「After all, tomorrow is another day!(明日に望みを託して。)」じゃないの?って感じですけど、この台詞は31位。そう言うもんなんでしょうか、アメリカ人的には。

2位は「I'm going to make him an offer he can't refuse.(ヤツに断れない提案をしよう)」『ゴッドファーザー』
■冒頭の結婚パーティ中、プロデューサーに嫌われて役を貰えないと泣きついて来た歌手に対してマーロン・ブランドが言う台詞。「ヤツ」とはそのプロデューサーで、彼がどんな目にあったかはご存じの通り。う、馬が・・・。

3位は「You don't understand! I coulda had class. I coulda been a contender. I could've been somebody, instead of a bum, which is what I am. (分かってない!タイトルを取れたんだ。多少は大きな顔もできる身になれた。見ろ、今のこの俺はただのゴロツキだ)」『波止場』
■これは泣けるな〜。ギャングの片腕である兄に対してマーロン・ブランドが言う台詞。元ボクサーだった彼は兄に言われてタイトルマッチで八百長試合を行い、その時からギャングの使い走りをする生活に堕ちたんですね。

私としては

「俺は、おまえら人間には想像もできないものを色々見てきた。オリオン座のそばで炎に包まれた攻撃型宇宙船。 タンホイザーゲートの近くで、闇の中に輝くオーロラを見た。それら全ての瞬間は時が来れば失われる、雨の中の涙のように。」『ブレードランナー』

「父のような男に死という言葉はない。今も記憶に生き続け、愛を教えてくれる。我が谷は緑だった。」『わが谷は緑なりき』

「帰る時彼に送ってと頼んだ。久しぶりでバイクに。そして人とこんなに近く。すぐ着いて降りるのは分かってたけど、今この暖かさは永遠だった。」『天使の涙』
※これは香港映画ですけど。

等々あげればきりがないッス。

  
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2005年07月19日

女が階段を転げ落ちる時

b37f5a78.jpg『女が階段を上る時(60年)』(監督:成瀬巳喜男/出演:高峰秀子、森雅之、加東大介、中村鴈治郎、仲代達矢)

銀座のクラブで雇われママとして働く、圭子(高峰秀子)だけど最近売上げがパッとしない。経営者からはもっとカラダを張れと言われるけど、彼女は死んだ夫をホントに愛していたし、そもそもそんな女じゃない。

言い寄って来る常連客の森雅之、加東大介、中村鴈治郎や黙って見守るマネージャーの仲代達矢と彼女との関係。苦しいバーの経営や、金を無心するだらしない実の兄など、嗚呼!もうどうしてそうなっちゃうの?な圭子の日々が描かれています。

題材だけ聞くとありきたりな感じがしますが、役者さん達がみんな大人で性格付けがハッキリしてるし、心の動きがとても良く分かるので、なんだかサスペンスみたく観ていてドキドキしました。

私は自分の面倒をみているだけのお気楽な暮らしだけど、自分の力でお店を持つのか男に面倒を見てもらうのか、お金を持っているけどイヤな男、好きだけど女房持ちの男など、分岐点で揺れ動く圭子の心中は身につまされましたねー。

ラクになりたくて頼ってみたり、酒の力を借りて一線を越えようとしたりの圭子を見ていると、とても他人事とは思えないかったス(泪)。

けど、最終的には一人で生きて行く覚悟を持たなくちゃイカンよな、などとシミジミ・・。


  
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2005年07月15日

『体の贈り物』

78dfda16.jpg『体の贈り物』(レベッカ ブラウン著 柴田元幸訳 新潮社)

去年則猫さんに借りて読んだのですが、凄く心に残ったので今更ですけど紹介させてください。

末期のエイズ患者を世話するホームケア・ワーカーと彼女の患者たちとの姿が描かれた作品。気を許すと心乱れてぐわっと感情が揺れそうになる所を、バランスをとりながらやるべき事をやり、緩やかに、しかし確実に朽ちて行く命の最後の輝きを見届ける10編の物語。

かなりヘビーなテーマなんですけどとても静かな作品で、それでいて表現されている感情にはすごく柔らかい手触りがある。語られない部分が胸に応える傑作です。
  
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2005年07月13日

フジロック行きたし金はなし

09e3e83e.jpg80年代から90年代初頭にかけてのイギリスを代表するバンド「ニュー・オーダー」。まずは76年にセックス・ピストルズのライブで出会ったバーナード・サムナーとピーター・フックがバンドを結成。そこにイアン・カーチスとスティーヴン・モリスが加わって「ジョイ・ディヴィジョン」が誕生します。

ジョイ・ディヴィジョンは79年に当時マンチェスターで会社を立ち上げたばかりのファクトリー・レコードと契約してデビューアルバムをリリース。これが絶賛されるも、80年にバンドの中心だったイアン・カーチスが自殺。

その後残った3人はニュー・オーダーとして活動し、後の音楽シーンに多大な影響を与えるビックグループとなります。この辺りは映画「24アワー・パーティ・ピープル」でも描かれている、所謂「マンチェスター・ムーヴメント」ってヤツの一つでして、私はかなりドンピシャ世代なのでなんだか胸がキュッっとするバンドなんです。

結局彼等は94年に解散するんだけど、98年に復活して今年もフジロック・フェスティバルに出演するようです。

今日久しぶりに渋谷のHMVに行ったら、その彼等が7月30日店内でイベント&サイン会を行う事判明。ええーーーッ?!でもサイン会の整理券は配布終了だってよ、オー!マイガッ!

レコ屋ってのはマメに見回りしておかないとダメなんだよなーと反省しきり。
結局ライ・クーダーの新譜「Chavez Ravine」を購入して帰った黒猫でした。

  
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