昨日日本武道館に私が一番好きなバンドのひとつであるR.E.M.のライヴを見に行きました。
私が彼らのライヴを見るのは今回で3度目(初来日は見逃した!)で、最初は1989年MZA有明の『GREEN』ツアー。これは何度も言うけど私が今まで見たあらゆるライヴの中でも5本の指に入るベストパフォーマンス。2度目は1995年日本武道館の『MONSTER』ツアーで、こちらはかなり淡々としたステージだったからか正直あまり印象がないのです。
そして今回10年ぶりの再会にオープニングは思わず感無量の泪。う〜ん、立派にハゲが板についたなマイケル・スタイプ。
前半は新し目の曲が続いたこともあってか少しぎこちない感じで「大きい会場のスタンド席って疎外感あるよな」などと思いながら見ていたのですが、マイケル・スタイプがお約束の拡声器を掲げて『Orange Crush』を唄ったアタリから俄然盛り上がって来まして、『The One I Love』やラストの『Losing My Religeon』等名曲の数々に会場もヒートアップ。
R.E.M.はデヴィット・リンチの『ブルー・ベルベット』なんかにも通ずる、一見平穏なアメリカの風景に潜む闇を感じさせる所がとても好きなんです。
アンコールの一発目は『What's The Frequency, Kenneth?』。これはカッコよかった!そして次はどこまでも優しく大きく唄われた圧巻の『Everybody Hurts』。
この人生にひとりきり
昼も夜もひとりぼっちで
こんな人生たくさんだと思っているとしたら
頑張るんだ
誰だって傷つくときがあるし
誰だって泣くんだ
観客席を明るく照らすライトに人々の手が揺れる。その場を包む幸福感に思わずこの日二度目の泪。
昔から政治的な発言が多かったR.E.M.ですが、この日もアメリカの姿勢に対する皮肉や、アムネスティともう一つ何かの団体を支援している事などを言ってましたね。
昔のちょっと危ういキレそうな部分は多少薄らいだけど、ライブハウスのロックバンド的なかっこ良さも残しつつ、更に大きな包容力を見せた今回の来日公演。観客の反応を見てるとホントに彼らはファンに愛されているバンドだなぁと嬉しくなりました。
見るたびに進化する彼らですが、次に見ることが出来るのはいつなのか?
マイケル・スタイプは「See you soon!」と言ったけど、
また10年後なのかなぁ。