2005年02月18日

旅のおわり

c39ccfa1.jpg良質の海外現代文学を紹介し続けている「新潮クレスト・ブックス」シリーズですが、私が最初に読んだのは『旅の終わりの音楽』(エリック・フォスネン・ハンセン著)でした。
読んだきっかけは村上春樹氏が彼のHPで推薦していたからなんですけど。

この作品はタイタニック号に乗り合わせ、沈没が始まっても演奏を続けていたという楽団員それぞれの生涯を描いたものです。と言ってもドキュメンタリーではなく、タイタニックと言う設定を借りて書かれたフィクションです。

ヨーロッパの色々な国から様々なバックグラウンドを持って集まって来た楽団員達。そして最終的にはみんな波間に消え、残るのは空に輝く星だけ・・。
成熟して朽ちかけたヨーロッパの文化に感傷的な感慨を抱く人は気に入るのではと思います。凍える冬の夜空に輝く月のように繊細且つ音楽的な作品で、文学を読む喜びを感じます。

書店でもamazonでも長らく見かけなかったんですけど、最近渋谷の「パルコ・ブックセンター」で発見。amazonでも扱っているようなので、改めて紹介してみました。



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この記事へのコメント
どもども!宝月です!
黒猫のおねいさんにはローレンス・ブロックを紹介してもらってしっかりはまってしまった宝月、ホントいい作家さん教えてもらったわぁ、感謝。
「殺し屋」もすごく良かった!
今キングの短編集読んでいて、久しぶりにホラーな気分に浸ってます。ヤッパイイワ。
明日からはまたブロックの「暗闇にひと突き」を読んで、その後は「獣たちの墓」を読む予定っす!楽しみぃ〜♪
なになに?「旅の終わりの音楽」ですか。
なかなかよい匂いが漂っている本ですね。
宝月は「タイタニック」はTVでちらりと観ただけですが、主役二人の物語よりも、沈没するまで演奏を続けていた楽団員たちの姿に泪したものですから、これは興味深いっす。
是非入手します!
Posted by 宝月 at 2005年02月18日 15:38
オッス、宝月!風邪ひいてない?

ブロック気に入ってもらって凄く嬉しいです。
私も友人に紹介してもらってハマったのだ。

殺し屋ケラーいいよねー。切手集めるとことか、そこはかとなく可笑しい。コレクションってテーマを決めないとダメなのね、とか変なとこに感心したりして。

Posted by 黒猫クロマティ at 2005年02月18日 18:21